例えば、ヨーロッパを旅していると その場所の風景によく馴染んだ美しい建物を見かけます。 そこには、不要な要素をきっぱりと排除し、 求めているもの、求められているものを 妥協せずに作ってゆく、そんな愛着を超えた “執念”とさえ思える精神を感じます。
私も、自分が暮らす街を歩き、 また自然の中に出かけてみると 「ここに、こういうものがあれば」と思うことがあります。
クリエーターのための郊外の自然に囲まれた 職住一体型テラスハウス。 地域の生産物と自然環境を最大限に利用した 商業施設やBBQフィールド。 環境に負荷をかけず自然の良さを満喫できる 水辺の余暇施設、などなど。
このコンテンツでは、まずは現実の制約を考えず、 少々独善的だけれど、デザイナーだから考えられる 新しい視点で環境に馴染んだ美しい、 「そこにあるべきもの」を考えてみようと思います。